◎帯状疱疹予防接種


  • 特徴

 帯状疱疹は、子供の頃に感染した水ぼうそうのウィルスが原因で、体力の低下や過労、病気などでウィルスに対する抗体の力が弱まった時、体の左右どちらかに、強い痛みと水ぶくれを伴う赤い発疹が、帯状にでます。

日本では、80歳までにおよそ3人に1人が発症すると推定されており、50歳以上の患者さんが約7割を占めます。

帯状疱疹は、抗ウィルス薬で治りますが、発疹が消えた後も、長い間痛みが続く場合(帯状疱疹後神経痛)があります。

50歳以上の患者さんの約2割が帯状疱疹後神経痛に移行するといわれています。

 

当院では、帯状疱疹の予防接種は2種類の取り扱いがあります。

 

①シングリックス

不活化ワクチンで、2か月間隔で2回、筋肉内注射による接種。

利点として、予防効果が高く、効果の持続期間が長いです。

欠点として、費用が高額、2回接種が必要、予約制です。診察後にワクチン接種の予約日を決めます。

 

②弱毒生ワクチン「ビケン」

  生ワクチンで、接種回数は1回、皮下注射による接種。

  利点として、1回接種、費用が安価、当日接種可能。

  欠点として、予防効果が低く、効果の持続期間が短い、免疫異常疾患・免疫抑制治療中・妊婦などは接種ができません。

  • 副反応について

接種後の副反応として注射部位の局所症状(赤み、かゆみ、熱くなる、腫れ、痛み、硬くなる)、発疹、倦怠感などが 報告されています。

  • 予防接種対象者:50歳以上
  • 料金

シングリックス:1回22000円、2回接種合計44000円(税込)

弱毒生水痘ワクチン「ビケン」:1回8800円(税込)