帯状疱疹は、子供の頃に感染した水ぼうそうのウィルスが原因で、体力の低下や過労、病気などでウィルスに対する抗体の力が弱まった時、体の左右どちらかに、強い痛みと水ぶくれを伴う赤い発疹が、帯状にでます。
日本では、80歳までにおよそ3人に1人が発症すると推定されており、50歳以上の患者さんが約7割を占めます。
帯状疱疹は、抗ウィルス薬で治りますが、発疹が消えた後も、長い間痛みが続く場合(帯状疱疹後神経痛)があります。
50歳以上の患者さんの約2割が帯状疱疹後神経痛に移行するといわれています。
当院では、帯状疱疹の予防接種は2種類の取り扱いがあります。
①シングリックス
不活化ワクチンで、2か月間隔で2回、筋肉内注射による接種。
利点として、予防効果が高く、効果の持続期間が長いです。
欠点として、費用が高額、2回接種が必要、予約制です。診察後にワクチン接種の予約日を決めます。
②弱毒生ワクチン「ビケン」
生ワクチンで、接種回数は1回、皮下注射による接種。
利点として、1回接種、費用が安価、当日接種可能。
欠点として、予防効果が低く、効果の持続期間が短い、免疫異常疾患・免疫抑制治療中・妊婦などは接種ができません。
接種後の副反応として注射部位の局所症状(赤み、かゆみ、熱くなる、腫れ、痛み、硬くなる)、発疹、倦怠感などが 報告されています。
シングリックス:1回22000円、2回接種合計44000円(税込)
弱毒生水痘ワクチン「ビケン」:1回8800円(税込)